気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】




「だまって俺に抱き締められることっ」


 ふわりとあたたかいものに包まれた。


「えっ?えっ?!」


 目を開けると上田に抱き締められていることがわかった。


 あの~?

 これのどこがお仕置きなの?

 私的には嬉しいんだけどっ/////


 大好きな大きな体に包まれ、長くしっかりとした腕に抱き締められ、甘く優しい彼独特の香りが包み込む。


 私の一番好きな時間。

 誰にも邪魔されたくない私だけの時間。


「あのさ……ずっと言いたかったことがあるんだけど………」


 言いにくそうにどもる上田の顔がほんのり赤くなっている。