「まぁ、いいってことよっ!」 それから私たちは家に着き、“902号室”の玄関のドアを開け、入っていった。 「ニャーンッ」 手を握り合ったまま入った私たちを出迎えたのは真っ白い毛を持ったシフォンだった。 しかし、決してここは私の家ではない。 上田の家だ。