気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】




「いつまでつっ立ってんの?」


 上田が呆然としていた私に後ろから声をかけてきた。


「え?あ、あぁ……」

「ほら、帰るよ」


 そう言いながら、私の手を優しく握って歩き出す。

 私もそれに続き、歩き出す。


 私の歩調に合わせて歩いてくれる彼はやっぱり優しい。


 だから、とびっきりの笑顔で言うんだ~!


「上田、ありがとっ!」


 そうすれば彼は嬉しそうに笑った。