気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】




「いいよっ」


 それに反応して、私はバッと顔を上げた。


「ありが「ただしっ!」」


 男の人は私の声に被せるように声を張り上げて言った。


「ただし、これからは気をつけてね?お礼は彼氏に言ってね~っ」

 それだけ言うと、ニッコリ笑って「じゃあね」と言い、軽く手を振りながら車に戻り、走り去っていった。


 へ?


 未だ放心状態の私はその場に立ち尽くしていた。