気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】




「あ、あぁ……大丈夫ですっ」

「それはよかったっ……ごめんね」


 男の人は心底安心したように胸を撫で下ろし、申し訳なさそうに謝ってきた。


 私は勢いよく立ち上がり、男の人に頭を下げた。


「あっ、あのっ!私こそいきなり飛び出してしまってすみません!!」


 元はといえば、私が勝手に怒って走りだし、飛び出したのが悪いんだ。

 本当に申し訳ない気持ちで頭をずっと下げていた。


 許してもらおうなんて思わない。

 ただ、気持ちだけは伝えたくて頭を下げていた。


 すると男の人は、クスッと笑って言った。