「あ~ぁ…行っちゃったね?」


 やけに愉しそうにとなりにいる佐々木が言う。


「大体、元はと言えば佐々木がわ・・・―――――」

「悪いのはあんたたちでしょ?いつまで経ってもお互いに好きって言わないんだから」

「……っ」


 確かに悪いのは俺だ。

 今のポジションにあぐらをかいて、前に進むことをしようとしない。

 なんてかっこ悪いんだ………