一人で赤くなっていると、日高に顔を覗き込まれた。


「なに、赤くなってるのよっ」


 その顔は不機嫌そのもので、佐々木に囁かれただけで赤くなった俺が気にくわないらしい。


「べっ、別にっ?!?!」


 焦ってしまい、噛み噛みな上に顔が赤いということもあって、日高は余計に不機嫌になって、頬を膨らまし、口を尖らせそっぽを向いてしまった。

 不覚にもその顔が可愛くて、余計に顔を赤くさせた。

 なんでそんなに可愛いんだよっ/////

 反則だろっ/////


「もうっ、知らないっ!!!」

「えっ!?ちょっ、待てって!!」


 余計に赤くなったのが引き金になってしまい、日高教室に走って行ってしまった。


 うそだろ~っ!?