咄嗟に後ろに隠れ、俺を盾にする日高。 「あの~?夏音さんっ、俺を盾にする気ですかね~?」 なんてわざとらしく訊いてみる。 「だって佐々木にコチョコチョされるのヤダもんっ」 うるうるの目で俺を見てくる“コレ”は、かなり小動物に見える。 あれ、目がおかしくなったのか……? んなわけないから、相当嫌なんだろうな。 でも、くすぐられてるときの日高はかなり新鮮だから、是非とも佐々木に差し出したい。