「どうやら、軽い貧血と寝不足と疲労で倒れちゃったみたい」 「そうですか」 保険医の先生に診てもらい、日高さんが落ち着いて寝たのを確認した途端、後悔した。 もっと早く気付いていたのだから、早く保健室に連れて行ってあげればよかった。 そうしたら、彼女はもっと楽だったのかもしれないのに . . . . . . 「ごめん………」 届かないごめんを口にしたところで何か現状が変わるわけではない。 だけど、今は謝ることしかできない。