あぁ、恥ずかしいからやめてほしい………


「夏音、なんで背を向けるのよっ」

 未歩の言った通り、私は未歩に背中を向けできるだけ知らない人のフリをした。

「だって恥ずかしいじゃない、こんな子と知り合いなんて」

「なっ、なんなのよ~っ!」


 あえて、挑発するように言えばすぐに食いついてくる、非常にからかい甲斐のある子だと思う。

 今だっ!

 と隙を狙ってパシャリと写メを撮る。

「なっ、何してっ……」

「あ~ら、恐いことっ!進くんに写メ送っちゃおうかな~ぁ?」

「や、やめてっっ!!!」