「でも………」 まだ不安だと言わんばかりに、眉を下げて口をへの字に曲げて見てくる。 ふっ……仕方ないなぁ…… 「じゃあ、条件」 「条件?」 不思議そうに俺の真意を探ろうと顔をまじまじと見てくる。 「お金は俺が全部払う」 「えっ、それじゃっ……」 「代わりに!」 彼女の焦った声に被せて言葉を続けた。 「日高さんは何も考えずにめいっぱい楽しんでっ」