「人少ないね」 「まぁ、平日だしね」 遊園地に着くと外から見ても、ほとんどの乗り物が貸し切り状態になっているのがわかる。 「中に入ろっか」 そう言って彼女の手を引いて入場受付に行こうとした。 すると彼女はそこから動かずにただうつむいていた。 「どうした?」 ここに来るまでに気分でも悪くなったのか、心配になって訊いた。 でも、彼女の口から出たことは全然違う答えだった。 「私……お金ない………」