「しっ…ふぉ……っ」 寂しさばかりが心を蝕(むしば)み、苦しさばかりが心に穴を空け、辛さばかりが私に涙を与えるんだ。 いつだって私は寂しさと楽しさが背中合わせ。 楽しいと思ったらいつの間にか寂しさが押し寄せてきて、楽しさを飲み込んでしまう。 『寂しい』と素直に言えたらどんなによかったろう。 でも、もう言えないんだ。 自分の気持ちに嘘をついてきた私には。