その言葉に反射して、隣にいる進を見てしまった。

「未歩、それなら大丈夫。俺がちゃんと確認したから」

「ならいいけど……ただし」

 一瞬緩んだ顔がまた、一瞬にして引き締まった。

 俺もそれに反応して気が引き締まった。そして、ゴクリと唾を飲んだ。


「傷付けないでね、夏音のこと」