長い綺麗な髪を耳に掛けながら問題をスラスラ解く姿はなんとも目を奪われる。 「なに?」 「いや、綺麗だなって」 只今、目の前に座る日高さんに見とれていた。 「あっそ」 素っ気なく返してくるものの、ほんのり頬を赤く染めてうつむくのは、照れているんだと思う。 「というか、口より手を動かしなさいよ」 「はーい」