「おいで、シフォン」

 長年私の家に来ている未歩が呼んでも『フイッ』とそっぽを向いて寄ろうとはしない。

「シフォンおいでっ」

 今度は上田優生が手を広げて笑顔で呼ぶ。

 どうせ行かないでしょっ?


「ニャーン♪」


 えっ……!?