「お譲ちゃん・・・もしかして知ってるのか?」


「し・・・知らないです・・・!」



そのときの私は動揺しすぎていた・・・


なにしろ始めてほかの組のヤクザと会話をしたからだ。




遠藤組の若組長は、右眉毛をピクッと動かした。

サングラスをはずして、左手を台の上に乗っけた・・・


「・・・なんか知ってんだろっ?言ってみ?」




私は、今にも泣きそうだった。


その時、兄貴は息を切らしながら走ってきてくれた。


私と兄貴はその場から逃げた。