Tシャツにハーフパンツに下着。

これは、結婚していた時、急遽泊まっていくことになって買い揃えた物だった。

離婚して渡しそびれたままになっていた物。

まさか、また洋介が袖を通すことになるなんて。


「オレの物捨てずに取っておいてくれたんだな。まさか持ってるなんて思わなかったよ」

そう言って、洋介がワイシヤツのボタンを外し始めた。

「洋介……。ストップ!」

「何? 舞が脱がせてくれるのか?」

「そんなわけないでしょ! あたしが部屋を出て行ってから着替えて」

「はぁ? 散々見てきたくせに、今更なこと言うなよ」