本当は誰なのか気になって持ってきたのが真相。


「この人は元カノ。元カノっていうほど、つき合ってないけどな」

「あたしと名前を間違えた相手?」

「そう」


洋介はビリビリと紙を破いた。


「もう連絡先の書かれた紙はない?」

「気になる?」

「そいうわけじゃないけど、次見つけたら即捨てるからね」

「オマエ可愛いこと言うな~」


洋介があたしの頭をクシャクシャと撫でた。


「舞がオレのことを愛してるのはよーく分かった。川崎とのことも許してやるよ」

「許すって、キスマークとキスのこと?」

「そうだよ。実はムカついてたんだよな~」


話した時はクールな顔してくせに。

ムカついてたなんて。

実は嬉しかったりして……。