君だけの星へ

「“世界には、この空の星のようにたくさんの人々がいる。僕たちがこうして出会えたことを奇跡と呼ばずして、何を奇跡と言うのだろう”」

「………」

「“君といると、いろいろな自分に出会える。嘘偽りのない、ありのままの自分でいられる。きっと僕は、これから先もう2度と、こんな気持ちになることはないだろう”」



身体が震えて、何も言葉が出ない。

ボロボロと涙をこぼしたまま、呆然と見上げているわたしに、ふわりと彼は笑いかけた。



「……“ようやくめぐり会えた。君は僕にとって、世界一大切なひと。君こそが僕の、輝ける星”」

「──ッ、」



言葉が終わった瞬間、わたしはぎゅっと勢いよく、目の前の彼に抱きついた。

桐生さんはそれでも、動じることなくわたしを受けとめて抱きしめ返してくれる。

頬を幾筋も涙が流れ、とうとう、必死に堪えていた嗚咽がもれた。