それから、見た通りに真似てみる。 しかし─── 「あだっ」 ボールはなかなか通ってくれず、何回も足に当たって、左手に収まらない。 ……ボールのつきだしが悪いのかも。 今度は、ギリギリのところでボールをバウンドさせる。 ───ダムッ 「やった」 見事に、ボールは左手に収まった。 あたし、小さくガッツポーズ。 なんか上達早くて、何回か繰り返したら、連続でできるようにまでなった。