「…あれ、聞いてない? ウチ、バスケ部辞めるって言ったん… 〝パシッ〟 ……え? 突如辺りに響いた、乾いた音。 未希は左頬を押さえ、美凪は横を向いて俯いている。 「…っいきなり殴んじゃねぇよッ!」 未希の怒声が響く。 それでも美凪は、俯いたままだ。 「……………んのよ…っ」 「…は?」 未希が美凪を思いっきり睨む。 「…あんたっ、自分の役割なんだと思ってんのよッッッ!?」