翌日。 土曜。 「あっちー」 「うん…私、なんかもう疲れちゃった」 現在時刻、9時30分。 まだ最高気温になるには早い時間帯なのに、もうすでに、太陽はあたし達を容赦なく照らしている。 まだ6月中旬なりかけだってのに、もう真夏かよ…。 あたし達の住むこの村は、例年この時期、割と涼しい方。 ……なのに、こんなだ。 もう暑くて、学校まで歩く気さえ奪われかける。