「変な目って…?」

「あたし女子社員から変な噂立てられてるから」


そう言って、瑠衣はうつむいた。

そういえば、さっきすれ違った女子社員の子達も何か言ってたよな…。

変な噂のことだろうか?


「別にオレは変な目で見られても気にしないよ」

「でも…」

「食堂行って、美味しいコーヒー飲んで気分変えて仕事しよう、な?」

「うん」


瑠衣はどんな噂を立てられているんだろう?

変な目で見られるって…。でも深く聞くことは出来なかった。

同期として心配になるけど、瑠衣が話したくないなら仕方ないこと。


それから、瑠衣と食堂へ行くと──


「もう! 優助!」

「ははは。冗談だよ」


食堂の入り口付近のテーブルに 向かい合って座る、樹里と落合さんが目に飛び込んだ。