布団の中がほどよく温かくて、なんだか安心する。 佑夜の体温が広がって私をも包み込む。 「ん…」 眠気の中にほのかに佑夜の感触を感じる。 私の髪の毛を触ってるんだ。 あれ…寝ちゃってたの…? 「佑夜…?」 時計を見ると10時30分前。 え⁉ 学校始まってんじゃん! 「学校は?」 「小川の寝顔可愛かったよ」 「…質問の答えになってないっ」 …てかなに恥ずかしがってんだって。 かけ布団に下半分の顔を隠す自分に突っ込む。