寝てるのに私を抱きしめる腕は私を離してなかった。 一晩中、抱き締めてくれてたんでしょ? わかるよ、 まだあんたのぬくもりが体に残ってる。 温かい気持ちで彼の寝顔を見つめていると不意に彼が目を覚ました。 「んん?…おはよー」 「ふふっ、おはよう。眠い?」 「…たりめー」 朝がてんでダメな私がこんな機嫌がいいなんて。 こんな幸せな気分で朝を迎えたのは初めてかもしれない。 カーテンの隙間から差し込む光が眩しかった。 そしたら当たり前のごとく、また目を閉じて眠りに入ってしまった。 .