夜の風が涼しい。 黙って東城佑夜の後ろを歩く。 彼の黒い髪の毛がフワフワしてる。 背は先生よりも低いけど、体型は似てるかも。 華奢そうな見た目だけど、私を引き止めた手のチカラは結構なものだった。 力強く、熱い。 私を気にかけるように後ろを何度も振り向いてくれる。 そんなに見なくても逃げないわよ。 ただ、彼の後ろを歩いているだけなのに なんかいつもより…ーーー …気持ちが軽い。 なんでかな…?