佑夜の言葉に胸がジーンとくる。 こんなに傷つけたのに。 みんなの優しさに涙が溢れて来ちゃう。 「私のために探してくれたの…?」 「ばーか、ちげーよ。文句言うためだよ」 佑夜が不器用に私の涙をジャージの裾で拭う。 ちょっと痛かったのは黙っておこう。 「これが俺からしてやれる最後。俺たちのぶんも文句言って来てくれるよな?」 「うん…っ、殴ってくるよ」 「はは!それいいな!」 ありがとう、みんな。 友達って、いいね。 私、生きてきたなかで今年が一番幸せ。 「行ってきます」