佑夜はずっと転校のことを黙ってた。
最後の下校の時、公園に寄ったんだけど我慢できなくて私は佑夜を怒鳴りつけた。
『なんで黙ってたの!?』
『ごめんね、可奈子ちゃん…』
『許さない!友達じゃなかったの!?』
悲しくて、寂しくて、
明日から佑夜に会えないって思うと
小さな胸が張り裂けうだった。
『かなちゃん、もういいじゃん。佑夜だって謝ってるよ…?』
『やだ、佑夜なんて知らない!佑夜なんかだいっきらい!!』
本当はこんなこと言うつもりじゃなかったのに。
本当は「大好きだよ。ずっと忘れない。離れてても友達だよ」って、伝えたかったんだ。
……なのに。
「私、ひどいこと言って佑夜と別れたんだ」
それで再会して忘れて、
しかも理不尽な付き合いして別れて。
私って本当につくづく最低な女。



