『ねぇ、佑夜…。付き合おっか』



壁に寄りかかり、ため息を吐く。

あの私の突然の告白も、もう約二週間も前の話になっていた。


そして私たちは…



「小川?どうした、疲れた?」


「え?ううん、別に」



無事に恋人同志になった。

無事にって言うのも、なんかアレだけど。


彼氏と彼女になった。



「おい、お前ら!イチャイチャしてんじゃねーよ!」



大樹が私たちの間に割って入るようにしてやって来た。


それに少しだけイラッとしながら。



「ちょっと、邪魔なんだけど」



大樹の頭にチョップする。