追いかけたくなる衝動を必死におさえる。 「小川、帰ろう…」 「うん」 もう先生とは本当にただの先生と生徒の関係になったんだって、悲しい。 諦めようって。 忘れようってあんなに自分に誓ってたのに。 揺らぐ心はやはりまだ先生への想いを手放さない。 苦しい。涙が、出てくる。 「危ない…!」 「きゃっ…!」 階段を踏み外して転びそうになった私を佑夜が咄嗟に支えて危機一髪。 ギュッと閉じていた目を開けるとすぐそこに佑夜の顔があって。 熱っぽい瞳と目が合う。