あり得ないんだけど。 「いーじゃん、やろーよ」 「やるしかないじゃん。もう決まってるんだし」 ため息を吐くと佑夜が笑った。 そして私の手を取ると「最高の思い出にしよーぜ!」って言って。 触れてる手が熱くて、なんかドキッとした。 あーもう。 ダメだ、佑夜のペースになってる。 「じゃ、帰ろっか」 大樹がそう言って木村と先に教室を出る。 そうなるとやっぱり私と佑夜がペアになるから。 …佑夜の隣が当たり前になってる。