「小川さん…それと、あのね…?」 「ん?」 「私、大樹くんが好きなんです」 頬を赤く染めて恥ずかしそうに話し出した木村の顔。 恋してる顔って …こんなに生き生きしてるんだね。 でも海でなんとなく感じてたよ。 木村が大樹を見る視線は熱かったもん。 「そっか」 「応援してくれますか?」 「え?うん」 だって、応援しない理由がない。 私の返事にパアッと花を咲かせた彼女の顔はみるみる明るくなっていく。