長い夏休みも後半に突入した。 正直、ちょっとだけ期待していた私がいた。 先生から突然連絡が来て… 「やっぱりお前と一緒にいたい」 そう言ってくれるんじゃないかって。 でも、そんな淡い期待、持った私が馬鹿だった。 ただ時間がムダに流れる日々。 毎日適当に夜遊びをしては由紀子さんが苦笑いで私を迎え入れる。 家族の溝は埋まらない。 心に空いた穴も塞がらない。 ただ、息をしているだけの人形みたい。