「もう…先生とは、終わったよ」

「そっか」

「うん」


“終わった”って言葉にするのがこれほど辛いことだなんて知らなかったけど、知らなくて良かった。


ねえ。

小さい頃みたいに笑えなくなった私を誰が助けてくれるの?

時間が解決してくれる?


笑える私を知ってるのはもう大樹しかいないんだよ。


…そう思うと悲しい。


今日みたいに楽しいこともある。

でも悲しみはすぐ追いついて来ちゃう。


喜びの色を、悲しみの色が塗りつぶす。


知ってる?

どんな綺麗な色も、混ぜちゃえば真っ黒になっちゃうんだよ。


そこにどんな綺麗な色をいれても、同じ。


一度黒くなったキャンパスは黒色以外にはならない。


絶対…