そうであってほしい。
「じゃーなー」
「今日はありがと。楽しかった」
大樹と私は佑夜と木村と別れ、一駅先に電車を降りた。
隣だから、必然的に帰り道もずっと一緒。
横を歩く大樹を見て“背…伸びたな…”なんて思いながら懐かしい記憶を辿る。
そういえば、小学4年生までは一緒に学校へ行ってたな。
でも…
『お前ら付き合ってんのか?』
『結婚しろよ!』
って、クラスの男子にからかわれてから一緒に学校へ行かなくなった。
恥ずかしいってすごく思った。
友達。兄弟。そばにいて当たり前で。
男と女。
そんな言われ方がすごくイヤだった。



