「泣かせたくない。もう絶対に、泣かせない」


目が、真剣だ。…そらせない。


佑夜の中で私は一番大切なの?


でも私の中の一番は先生だよ。

佑夜に甘えたら、絶対傷つけてしまう。


仁美先生を見てる先生を見てる私。

先生を見てる私を見てる佑夜。


…似てる。


「ありがとう、佑夜」


出逢えて、よかった。

そう、思うよ。


こんな私を大切に想ってくれてありがとう。


…だけどさ、

やっぱり一番は一番でも、
先生の一番じゃないと意味がないって


知っちゃったんだ。