あなたのキスで世界は変わる



なにか楽しいことが起きそうで。


「小川…」


佑夜が私の名前を呼ぶ。


そういえば、いつの間にかふたりきりみたいな感じになってる。


ちょっとみんなから離れた海の中。

…雰囲気が、変わった。


「…………」


佑夜がゆっくり私の方に手を伸ばす。


…え、なにこれ。

今からキスでもするの?


って、感じの空気感に思わず目をつむる。