先生は、泣くほど仁美先生が好きで。 私は、先生が泣くほど好きで。 この恋の一方通行が、複雑な感情の迷路に迷わせる。 出口を見つけるのにどれくらいかかる? 「おー、結構深くなった来たね」 佑夜が無邪気に笑う。 佑夜は私が好きだって言うけど、苦しい? 私が先生を見てて、悲しい? 「わ、ほんとだ!」 浮き輪をしてて、つま先だけしかつかなくなった。 思わず子供みたいな声を出してしまった。