「…もう佑夜なんかキライだからね!」 プンとそっぽを向いていると佑夜が私の目線に合わせるようにかがんで来たけど、シカト。 知らないんだから… 「俺はまだ好きだよ」 その言葉に彼の方を見ると、優しい顔をして微笑んでいて。 お互いがお互いの目を見つめて離さない、この空間。 まるで時間が止まったみたいだった。 「諦めねーかんな、オレ。つか諦められっかての!」 先にそらしたのは、佑夜だった。 照れたようにそう言って「…こんなに好きなのに」って呟いた。