「これも、もーらい!」 サングラスも奪うと自分の頭の上に乗せて、いつものスマイル。 なんなの… 握られた手が熱くて、ちょっぴり痛い。 砂浜に足をとられないように彼について行くのがやっと。 …もう、どんだけ強引なのよ。 「お前ら!こっちー!」 「わー!気持ちいいよー!」 先に海に入っていた大樹と木村が私達に向かって叫ぶ。 そして水際で止まると佑夜は何を思ったか私をお姫さま抱っこして。 あわてた私は「きゃー」と色っぽくない声を出してしまった。