ーーその時だった。 「うっ…おぇっ…」 「お母さん!?」 突然由紀子さんが気分悪そうにシンクにダッシュしたかと思うと、嘔吐し出した。 咄嗟に駆け寄った真未が由紀子さんの背中をさする。 なに…どうしたの… 頭の中に大樹の言葉が浮かぶ。 ーー「由紀子さんが昨日、救急車で運ばれてたぞ」 はっとした。 「由紀子さん…?」 もしかして、体まだ悪いの?