「もぉ、真未ちゃん言わないでよ…」 「えー、いいじゃん。言わないと伝わんないよ?お姉ちゃん鈍感だし」 ふたりの会話がすごく遠くから聞こえる。 …私のために作ってくれたの? 由紀子さんが? 「お姉ちゃん?」 私の顔を見て心配したような声を出す真未。 …表情がつくれない。 いつものようにポーカーフェイスをつくれない。 「…こんなん昔のことじゃん。今の大好物はこんな子供っぽいやつじゃないし…っ」 泣くなんて、らしくないのに。 …止まんない。