走り出したその時、キレイな花火が打ち上がった。 夜空に咲いた菊の花 本当はもっと穏やかな気持ちで見たかった。 心臓にも響くような音とみんなの歓声。 ただ先生のことだけ考えていた。 爆発しそうな想いだけ抱えて。 とにかく走った。花火を打ち上げる爆音は私を攻め立てるように次々と打ち上がっていた。 「ーー…先生!」 家に帰って来た。なんとなく先生はここにいるんじゃないかと思って来たんだけれど、中は真っ暗で。 でも…… やっぱり…… 「……いた」