「ありがどうござまず〜」


てかもうすでに泣いてるっていう。

鼻声で、抱きつく勢いの彼女。


そんな木村を見て苦笑いを浮かべていると「あ、先生!」と、大樹の声がしてイヤな予感がした。


まさか…


「わあ、みなさん来てたんですか?」


ウソみたいな笑顔を浮かべて、平気でウソをつくバカ教師。


本当に来たし!

てか先生…!来るなっつったじゃん!!


「こ、こんばんは!」

「木村さん、こんばんは。四人で来たんですか?」

「そうだよーん」


なんだその能天気な返事は!大樹!


握られた拳が怒りでワナワナ震える。