胸あたりまである茶髪の猫っ毛にくしを通す。

鏡に映る自分を嫌悪感を持って見ていた。

汚い、すごく汚いって。


でも先生が私の心を溶かしてくれた。


ゆっくり時間をかけて。

私に笑顔を取り戻してくれた。


だから、それだけで十分だと思ってたの。


自分の気持ちよりも先生の気持ちを優先しようとしていたのかもしれない。


先生の仁美先生が好きっていう気持ち…。


でも私も素直になろうかな。

ずっと気づかないふりをしていたこの気持ち。


先生…待ち遠しいよ…


夏空の青さが眩しく映った。
今の私の表情は空のみが知る。