それで私のモノになりなよ。
……なんてね。
いや、むしろ捨てられればいいよ。
その傷も、私が消してあげるから。
ズタズタに傷ついた先生の方が魅力的だから。
ーーチュッ。
人がいないことを確認して先生の唇に軽くキスをした。
そして先生の首に絡みついて深いキスを…
「誰かに見られたらどうすんのさ」
「本当はこうゆうのが好きなくせに」
「……よく分かってんじゃん」
熱いキスをしながら、適当に最寄りの会議室に流れ込むように入る。…先生のスイッチが入った。
机にカラダが倒される。
カーテンが閉まってあるからか、昼間なのに暗くて…。
ーー私たちの世界はいつだって真っ暗だった。
降りしきる雨。
梅雨入りしてもう一週間経った。
「メガネすげー邪魔」
「んっ…はぁっん」
息を遮るかのような間のない先生のキス。



