そして目覚めた私の気分は毎回最悪。


得体の知れないものにイライラして。なんでイライラしてるかも分からないからまた更にイライラが重なって。


まさにイライラのミルフィーユ。


そしてまた…


「邪魔なんだけど…」


朝が苦手、そしてまた今日も夢を見という二重の理由で私の機嫌は最高潮に悪い。


トイレの中でいじめですか。


泣いてる女の子を三人の気が強そうな女子たちが囲む。

全員同じクラスにいたような…覚えてないけど。


あー、めんどくさ。


貧血気味の私は首をかきながらその現場を見下ろした。


「小川さん…」


びしょ濡れの女の子が私の名前を呼ぶ。

倒れている彼女の姿を見るとあの時の私を思い出す。


トイレの床を泣きながら這いつくばって
助けを必死に求めてるあの時。


ーー『せん…せ…?』


息がつまる。