音楽室の机にうつ伏せたままの状態で座っているとあの女が入って来た。 前田仁美。 私たちの音楽教員で…先生の恋人。 私の、大嫌いなひと。 「先生も早いね。なんで?」 もっと遅く来いよ。 ほんと、ムカつく。 先生を虜にして離さないあんたが私は心の底からキライなんだから。 「うん。ボードにあらかじめ書いといたら授業も早く進むかなって」 仁美先生が笑うと気持ち悪くなる。 気分が悪くなるほどに先生の笑顔は綺麗だから。 私がとことん汚れている気分になる。 このウソくさい笑顔が先生は好きなの?