キスされたおデコをおさえて私はお風呂場に向かった。


…時々考えるの。

先生に仁美先生がいなかったら?


あの日、

あの時、


もしも先生とキスしてなかったら?


もしかしたら先生と私…

違う関係を築けていたかもしれない。


「俺の洋服置いとくから着ろよ」

「ありがとう」


ーーなんて考えるだけ無駄。


仁美先生はいる。

私と先生はキスをした。


だから今こうして私は先生と共にこうゆう運命を辿って堕ちている。

時間は止まっては、ましてや戻ってはくれない。